この記事は高齢者にぴったりのSUVはどの車種なのか?について書いてます。
一見乗りずらそうなSUVですが、高齢者 SUVには多様なメリットがあり、乗り降りやすさや安全装備などを押さえれば快適なカーライフが実現できます。
車高の高いSUVは視界が広く運転もしやすいものの、シート位置やステップなどに工夫が必要です。
具体的には、RAV4やランドクルーザー、ジムニーなど、各SUVの特徴と対策を知ることで、高齢者でも無理なく乗りこなせます。
本記事では選び方のポイントを詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
- 購入前にチェックすべき3つのポイント
- おすすめのSUV8車種
- オプションや後付けでさらに乗りやすくなる
- とはいえ、スライドドアやコンパクトカーもおすすめ
高齢者だからこそおすすめしたいSUV
- 購入前にチェックすべき3つのこと
- セダンよりもSUVの方が乗り降りがラク
- 高齢者にもおすすめできるSUV
- メーカーオプションや社外品を取り付けてより快適に
購入前にチェックすべき3つのこと

SUVを選ぶときは以下の3つをチェックしておきましょう
- シート高の確認
- 安全装備
- 車体のサイズ
「シート高」「安全装備」「車体サイズ」の3つをしっかり確認しておくと、後々の失敗を防ぎやすいです。
特に高齢者が運転したり同乗したりする場面では、乗り降りのしやすさや安全性が大きなポイントになります。たとえデザインやブランドに惹かれていても、実際に使ってみると「思ったよりシートが高い」「家の駐車場に収まらない」などのギャップが生じることもあります。
ここでは、それぞれのチェック項目を詳しく見ていきましょう。
シート高の確認
シート高は乗り降りのしやすさに直結する大切なポイントです。
高すぎると乗り込むときに足を大きく上げなければならず、低すぎると腰を深く曲げるため膝や腰に負担がかかります。
高齢者の方に合わせる場合は、シートに腰掛けるまでの動作を想定して実車を試すのがおすすめです。
ディーラーで実際にドアを開け、座席に腰を下ろす一連の動作をしてみると、乗り降りのスムーズさやドア開口部の広さが確認できます。リクライニングやスライド機能の有無もチェックして、自分の身体に合った着座ポジションがとれるかを見極めてください。
安全装備の充実度
近年、SUVを含む多くの車種に搭載されている安全運転支援システムは、高齢者のドライビングを大きく助けてくれます。
たとえば、衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い防止機能、車線逸脱警報システムなどは、予期せぬ操作や周囲の状況に気づきにくいときに役立ちます。
さらにブラインドスポットモニターやバックカメラは死角を補い、駐車時の接触事故を防ぎやすくしてくれます。メーカーによって名称や機能が異なる場合があるので、カタログや公式サイトでどのような安全装備が標準・オプション設定なのかを事前に確認しておくと安心です。
車体サイズと駐車スペース
SUVは車高が高く視界を確保しやすい反面、全長や全幅が大きいモデルも多いです。
自宅の駐車場に入るかどうかや、近所のスーパーや病院などで利用する駐車スペースとの相性をチェックしておくことは非常に大切です。
また、立体駐車場での高さ制限や、狭い道での取り回しも考慮しないと、購入後に「大きすぎて扱いづらい」と感じるケースがあります。
試乗時には普段の生活圏に近い環境を想定し、運転席からの視界やミラーの見やすさ、ハンドル操作時の感覚をしっかり確認しましょう。もし不安があるなら、コンパクトSUVという選択肢を視野に入れるのもおすすめです。
セダンよりもSUVの方が乗り降りが楽

一般的にセダンは車高が低いため、乗り込む際に腰を深く折り曲げる必要があります。
一方でSUVはシート位置が高めに設計されているため、座るときは腰を下ろすだけでOKというケースが多いです。
これは体格や体力に不安がある高齢者の方にとって大きなアドバンテージと言えます。また、視点が高くなることで運転時の見通しも良くなり、車幅感覚をつかみやすいのもSUVならではのメリットです。
都心部の狭い道は少し気をつける必要がありますが、運転に慣れてしまえば快適に走行できるでしょう。
高齢者にもおすすめできるSUV
ここからは「高齢者 SUV」のニーズにぴったり合う厳選8車種を紹介します。
車種ごとにメリットはもちろんデメリットにも着目して、その対策についても触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
トヨタ RAV4
トヨタRAV4は室内空間が広く、先進の安全装備が充実しているのが魅力です。視界が開けていて運転しやすく、標準グレードでも十分なパワーがあるので、高速道路や長距離移動でもストレスを感じにくいでしょう。SUVらしい力強さと快適性を両立しており、シートアレンジも多彩なため、荷物の出し入れも楽に行えます。
- 車体サイズが比較的大きいので、駐車スペースによっては苦労することがあります。
→自宅やよく行く施設の駐車幅をあらかじめ確認し、バックモニターやパーキングセンサーを活用すると安心です。 - グレードによっては価格帯が高めに設定されています。
→中古車や下位グレードも検討し、必要な安全装備を優先しつつ費用を抑える方法を探すと良いでしょう。
ホンダ ヴェゼル
ヴェゼルはコンパクトSUVながら室内空間が広く、シートアレンジが豊富で実用性が高いです。シートの高さもほどよく設定されており、乗り降りの負担を軽減してくれます。エクステリアはスタイリッシュで、燃費性能も優れているため、日常的な買い物や通院などにも使いやすいです。
- コンパクトSUVといえどセダンより車高が高いので、慣れるまで車幅や車高感覚に戸惑う場合があります。
→試乗を通じて目線やハンドル操作に慣れ、狭い道や駐車場をイメージしながら運転練習をするのがおすすめです。 - 荷室の奥行きは大きくないため、大量の荷物や車いすなどを積む際は注意が必要です。
→後席を倒せば広さを確保できます。車いすの場合は折りたたみ式を検討すると収納しやすいでしょう。
スバル フォレスター
フォレスターは4WDの安定性に定評があり、雪道や坂道の多い地域での運転に強みがあります。シートがゆったりしているので長時間のドライブも快適で、アイサイト(衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備)をはじめとする先進技術が充実しているのも安心材料です。
- 車高と最低地上高がやや高めなので、乗り降りの際に足腰に負担を感じる方もいます。
→試乗時にシート高を細かく調整し、必要ならサイドステップの装着やアシストグリップの追加も検討しましょう。 - エンジンによっては燃費性能がやや劣る場合があります。
→ハイブリッド仕様やe-BOXERなど、燃費性能に配慮したグレードもあるため、カタログを比較検討して選ぶと良いです。
日産 キックス
キックスはe-POWERが生む静かな走りと、スムーズな加速が特長です。シート位置が適度に高いので、遠くまで見渡せる安心感があり、操作もわかりやすい設計になっています。小回りが効きやすいため、狭い駐車場や住宅街でも比較的扱いやすいです。
- e-POWERはバッテリーやモーターの構造上、ガソリン車と感覚が異なるため、慣れるまで違和感を持つ方もいます。
対策→試乗で加速感やブレーキのフィーリングをよく確認し、アクセルの踏み込み量に慣れると安心して運転できます。 - SUVの中ではラゲッジスペースにやや制限があるので、大きな荷物を載せる機会が多い人には不向きな場合があります。
対策→必要に応じて後席を倒して荷室を拡大するか、車いすやベビーカーなどは折りたたんで収納できるかを事前にチェックしてください。
トヨタ ヤリスクロス
ヤリスクロスはコンパクトサイズながらSUVらしい使い勝手をしっかり確保しており、高齢ドライバーでも取り回しやすいボディサイズが魅力です。ガソリン車とハイブリッド車の両方が用意されており、燃費性能や走行感覚で選択肢が広がります。
- コンパクトゆえに後席や荷室は広大とは言えず、大人数や荷物が多い場面には向かない部分もあります。
対策→多人数乗車や荷物が多い場合は、より大きなSUVを検討するか、折りたたみシートの活用で空間を有効に使う工夫をしましょう。 - 乗り心地がやや硬めに感じられる場合があります。
対策→試乗時に路面の凹凸や段差を実際に走行して確認し、シートクッションやサスペンションの具合をチェックすると安心です。
トヨタ ランドクルーザー
ランドクルーザーはトヨタのフラッグシップSUVとして、高い悪路走破性と頑丈なボディが魅力です。長距離ドライブにも対応できる快適性や、最先端の安全装備を備えており、林道や雪道などさまざまな環境で安定感が抜群です。高齢者にとっては視界が広く運転しやすい一方、車体が大きいためゆとりある室内空間を確保しているのも魅力です。
- 車高や全長が大きく、乗り降りの際にはステップが必要になる場合が多いです。
→オプションや社外品のサイドステップやアシストグリップを取り付けることで、足腰の負担を軽減できます。 - 都市部や立体駐車場などではサイズオーバーになることも。
→普段利用する駐車場の規格をしっかり確認し、大きめの駐車スペースを確保するなど対策が必要です。
トヨタ ランドクルーザープラド
ランドクルーザープラドは、ランドクルーザーの弟分的存在でありながら、充分な悪路走破性を持ち合わせたSUVです。車内は広く、ゆったりと座れるシート設計のため、長時間の移動や高齢者の乗車にも安心感があります。さらに、トヨタの安全装備「Toyota Safety Sense」をはじめ、先進的な運転支援技術も盛り込まれています。
- ランドクルーザーほどではないにせよ、やはり全高と全幅があるため、車高制限のある駐車場や狭い道で取り回しに気を使う場合があります。
→試乗でハンドルの切れ角やミラーの位置を細かく確認し、車幅感覚をしっかり身につけると不安が減ります。 - 車重が重く、燃費は一般的なコンパクトSUVよりも劣る傾向があります。
→定期的なメンテナンスやエコ運転を心がけることで、燃料コストをある程度抑えられます。
スズキ ジムニー
ジムニーは軽自動車規格の本格派オフロードSUVとして根強い人気があります。コンパクトボディながら高い走破性を備え、雪道や山道などでも安心して走れるのが特徴です。車両重量が軽く取り回しも良いため、運転に慣れてしまえば市街地でも扱いやすいという声があります。
- 軽自動車とはいえSUVとしての車高が高めなので、乗り降りに負担を感じる方もいるかもしれません。
→サイドステップやアシストグリップの追加、もしくは後付けクッションで座面を調整するなどの工夫が有効です。 - 2ドア仕様(後部ドアを含めて3ドア)で後部座席へのアクセスがしにくく、室内スペースが限られます。
→後部座席に乗車する頻度が高い場合は、荷物を整理してスペースを確保するか、必要に応じて後席を前倒しするなど工夫すると快適度が上がります。
メーカーオプションや社外品を取り付けてより快適に
SUVは車高が高いため、場合によっては乗り降りしやすさをさらにアシストしてくれるサイドステップやアシストグリップなどを追加するのも一案です。
メーカー純正オプションだけでなく、社外品でも乗降サポート用品が充実しており、足腰に不安がある場合は取り付けを検討してみましょう。
また、ドライブレコーダーやバックカメラなどの安全装備も充実させることで、ご家族も安心して見守ることができます。
車に慣れない方や高齢ドライバーほど、アフターサポートの体制が整ったディーラーや専門店に相談するとスムーズです。
高齢者がSUVに乗る時の注意点を紹介

SUVに乗る際には、セダンやミニバンとは異なる点に目を向ける必要があります。車高が高い分、慣れないうちは車幅や高さを誤ってしまう可能性もあるため、バックモニターやパーキングセンサーをうまく活用すると良いでしょう。
次の章では、高齢ドライバーが自身で運転する場合と、同乗される側の場合、それぞれの注意ポイントを解説します。
- 高齢者がSUVを運転する場合の注意点
- 高齢者がSUVに同乗する場合の注意点
- コンパクトカーという選択肢も
- 低床フロアのスライドドアもおすすめ
- 高齢者だってSUVに乗りたいのまとめ
高齢者がSUVを運転する場合の注意点

高齢者がSUVを運転する際は、まず座席やハンドルの位置をしっかり調整し、無理な姿勢にならないようにしましょう。
視界が広いとはいえ、慣れない車高やボディサイズに戸惑う可能性もあります。
車庫入れや縦列駐車が苦手なら、ハンズフリーパーキングなどの運転支援機能をオプションで付けるのもおすすめです。さらに、定期的に休憩を挟んで、疲労による判断ミスを防ぐことも大切です。
高齢者がSUVに同乗する場合の注意点

高齢のご家族を助手席や後部座席に乗せる場合は、乗り降りのサポートをする人がいると安心です。
シートの位置を調整して足元スペースを確保したり、ステップやアシストグリップを使いやすい位置に調整しておきましょう。
意外と見落としがちなのが荷物置き場で、大きいSUVはラゲッジスペースに余裕がある反面、荷物が転がってしまうこともあります。
安定した姿勢を保てるよう、小物用の仕切りやフックを活用するのもポイントです。
コンパクトカーという選択肢も
SUVといっても小型のモデルから大型のラージSUVまでいろいろありますが、そもそもコンパクトカーを選ぶ手もあります。
車体が小さい分、立体駐車場などでスムーズに停められ、近距離の移動中心であれば必要十分なケースも多いです。
ホンダN-BOXやスズキソリオなど、室内高を活かした設計の軽自動車・コンパクトカーは「高齢者 SUV」の代わりに候補になり得るでしょう。実際の乗降時や運転感覚は試乗で確かめるのがベストです。
低床フロアのスライドドアもおすすめ
高齢者にとって乗り降りのしやすさは最重要課題のひとつ。SUVのメリットを活かしたい反面、サイドドアの開口部や車高がネックになる場合も考えられます。
そんなときは、低床フロアでスライドドアを備えたミニバンやプチバンも検討してみてください。とくにトヨタ・シエンタやホンダ・フリードなどは床が低く、スライドドアで広い開口部を確保しており、高齢者にも非常に人気のある選択肢です。

高齢者だってSUVに乗りたいのまとめ
- 「シート高」「安全装備」「車体サイズ」の3つをしっかり確認
- セダンより高さがあるので、乗り降りの際負担が減る
- おすすめ車種は「RAV4」「ヴェゼル」「フォレスター」「キックス」「ヤリスクロス」あたり
- ラグジュアリー感を味わいたいなら「ランドクルーザー」「ランクルプラド」もあり
- 本格SUVなら「ジムニー」も選択肢に
- それぞれの車種ににデメリットもあるので理解して対策すること
- オプションや社外品で乗りやすさ向上できる
- 運転する場合は、車幅や視界に入らない場所を把握しておく
- 同乗する場合は、乗り降りのサポートをしてあげると安心
- コンパクトカーやスライドドアにもおすすめ車種がある
チェックポイントの再確認とまとめ 高齢者がSUVに乗る上で、シート高や安全装備、オプションパーツの活用など、事前に押さえておきたいポイントがいくつかあります。
運転する場合は車幅や車長への慣れが必要ですが、最近のSUVは様々な運転支援機能が充実しているので心強いです。
もし車高や乗り降りに不安を感じるなら、ステップやグリップの後付けも検討できます。大切なのは実際に試乗し、ご自身やご家族が安心して乗れるかを確認すること。
高齢者だってSUVに乗りたいという気持ちを大切に、ぜひ快適なカーライフを実現してください。