実母と同居したら会話なしになった|原因と解決策を徹底解説

「実母との同居」を始めたものの、会話がなかなか続かない、あるいはうんざりするほど同じ話を繰り返されて、結局口を利かない日が続いてしまう。そんな状態に困っていませんか。
本記事では、実際にあったエピソードをもとに「会話が成立しなくなる原因」と「解決策」をまとめました。

この記事で分かること
  • 実母と同居したら会話なしになる主な原因5つ
  • 会話なしの実例を紹介
  • 会話なしを解消する解決策を紹介
  • 会話なしになる前の不満に対処すべき

家族だからこそストレスになりやすいポイントを確認し、少しでも気持ちをラクにできるヒントを探してみましょう。

目次

実母と同居したら会話なしの原因

実母と同居したら会話なしになった原因を知ることが解決の糸口になります。

会話がなくなるのは、単純にお互いの性格が合わないから…とは限りません。どちらかが一方的に悪いわけでもなく、環境やコミュニケーションの取り方が原因になっていることもしばしば。

ここでは、代表的な原因をいくつかピックアップし、それぞれのポイントを解説していきます。

  • コミュニケーション不足
  • 価値観や生活リズムの違い
  • 干渉のしすぎ
  • 過去のわだかまりや未解決の問題
  • 介護や経済面などの不満感

コミュニケーション不足

コミュニケーション不足というより、喧嘩になってしまうので、言うのも聞くのもしないことを選択しているケースです。


相手の言い分が耳に痛いから、どうせ言っても聞いてくれないから…といった理由で、どちらも黙ってしまうと、自然と会話が減ってしまいます。


同居を続けるなら、お互いに「関係を改善したい」という目的を共有し合うことが大切です。

まずは「今のままだとつらい」「もっと楽に接したい」という気持ちを伝え合い、コミュニケーションの改善を一緒に考えていきましょう。

価値観の違いや生活リズムの違い

親子とはいえ、育ってきた時代や環境によって価値観が違うことも珍しくありません

さらに高齢者は朝型、子世帯は夜型というように、生活リズムそのものが真逆だったりします。

そんな状態で「わざわざ嫌みを言うわけじゃないけど、気を遣うのも面倒」と思ってしまうと、会話が減りがちに。

とはいえ、意識して話し合わないと、どこが嫌だったのか、どうすればいいのかも分からないまま衝突し続ける可能性もあります。

あえて言いづらいことも伝え合うことで、不要なストレスを減らすきっかけになるでしょう。

干渉のしすぎ

高齢の親は「子どものためを思って」口出ししてくることが多々あります。

食事の好み、服装、家事のやり方など、とにかく細かく干渉されると、子世帯は息が詰まってしまい、自然と会話を避けるようになることも。

一方で、親からしても「これまで育ててきたのだから、アドバイスをしたい」という気持ちが強い場合があります。

お互いの“距離感”を再確認し、どこまで口出しOKか、何を言われるとストレスなのかを話してみるのが一歩目の解決策です。

過去のわだかまりや未解決の問題

若い頃の親子関係で生じたトラブルや、抱えたままになっている誤解が原因で、今も気持ちの整理がつかないままというケースもあるでしょう。

「あのときもっと尊重してほしかった」「昔はこうだったのに…」といった思いがくすぶっていると、会話を続けるのが苦痛になることがあります。

すべてを解決するのは難しくても、「今はこう思っている」という気持ちを言葉にしてみるだけで、少しずつわだかまりが薄らぐかもしれません。

心の整理をつけるために、専門のカウンセラーに相談する方もいます。

介護や経済面などの負担感

実母との同居においては、介護が必要になった場合の負担や、食費・光熱費・医療費などの経済的な問題が発生しがちです。

これらが一方的に子世帯の負担となっていると感じると、どうしてもストレスをため込み、「話せばどうせ不満ばかり」と思って口を閉ざしてしまうことが多くなります。

負担感が大きいなら、行政サービスを利用したり、同居ルール(生活費や家事分担)を見直したりする必要があります。

特にお金の話は避けずに明確にしておいた方が、後々のトラブルを防げます。

次の章では、実例をもとに解決策を考えていきましょう。

実母と同居したら会話なし|実例と解決策

実母と同居したものの、会話がどんどん減ってしまう…。

このような悩みは意外に多く、原因も解決策もさまざまです。ここでは、実際にあった4つのケースとそれぞれの対処法をまとめました。

同じような状況の方は、「うちの場合はどうすればいい?」と照らし合わせながら参考にしてみてください。

  • 【ケース1】同じ話が何度も繰り返され、つい口調がキツくなる場合
  • 【ケース2】真面目に反論したら、母の主張がループしてしまう場合
  • 【ケース3】高齢の親が自分の世界観を押しつけ、会話を避けたくなる場合
  • 【ケース4】過去のエピソードばかり繰り返す母に、将来の話ができない場合リスト

【ケース1】同じ話が何度も繰り返され、つい口調がキツくなる場合

ケース1は以下のような状態です。

  • アラフィフ女性が、ケガをした77歳の母と1年間同居
  • テレビを観ていても、買い物に出かけても、同じ話を繰り返される
  • 我慢の限界に達し「もうやめて」と強く言うと、逆ギレされて雰囲気が悪化
  • 「助けたいのに、頭がおかしくなりそう」と娘がストレスを抱える状況

何度も繰り返される話に真面目に付き合うと、どうしても疲弊しがち。

「そうなんだ~」「へえ、そういう考えもあるね」といった軽い相づちで流し、反論せずに受け流すのがポイントです。

解決策:真剣に聞かない・適度に流す


全力で否定したり正論をぶつけたりすると、話が長引いてしまいがちなので、適度な距離感でやり過ごすように心がけましょう。

【ケース2】真面目に反論したら、母の主張がループしてしまう場合

ケース2の場合は以下です。

  • 美術番組の抽象画を見て、母が「こんな絵、どこがいいのかね?」と繰り返し批判
  • 娘は「そういう人もいるんじゃない?」と正面から反論してしまう
  • 母は何度も同じ主張を続け、会話が無限ループ状態に
  • 娘は疲れ果て、最終的に口を利く気力が失われてしまう

解決策:話題そらし・オウム返しを取り入れる


一度は「へえ、そうなんだ」と軽く受け止めたうえで、話題をそらすのが効果的。

たとえば「あ、ちょっとコーヒー入れてくるね」などの理由で席を立ったり、「うんうん、分かるよ」とオウム返しをしつつ別の話題に切り替えましょう。

反論を重ねるほど母も主張を続けるため、さらっと流す勇気が大事です。

【ケース3】高齢の親が自分の世界観を押しつけ、会話を避けたくなる場合

ケース3は価値観が関係している場合です。

  • 「自分が理解できないものは拒否する」という高齢の母
  • テレビCMの意味を何度も聞いてくる、他人の趣味を批判する
  • 娘は最初こそ丁寧に答えるが、延々と続くため疲れ果て、会話を避けるように
  • 家の中にいる時間が長いほど、衝突の機会が増えてしまう

解決策:距離を置き、別のことをする


価値観に関係している場合は、受け流すのも難しくなります。つい反論してしまいたくなるものです。

なので、距離を取ります。

一緒にテレビを見ていると突っ込みが入りやすいので、あえて別室で過ごす・家事をする・買い物も離れて行動するなど、物理的な距離を置くとストレスが軽減されやすくなります。

すべての会話に真面目につき合わず、自分の時間を作ってクールダウンを意識するのがポイントです。

【ケース4】過去のエピソードばかり繰り返す母に、将来の話ができない場合

ケース4は将来の話ができない場合です。

  • 介護やリハビリが必要になり、母が昔の自慢話を延々と繰り返す
  • どうにか将来の具体的な話をしたいが、会話が常に過去に向いてしまい前に進まない
  • 結局「どうすればいいの?」とストレスだけが募り、無言の時間も増えてしまう

解決策:将来の楽しみを提案する

「来週は◯◯へ行こう」「来月は何を食べに行く?」と、少し先の予定を提案すると、過去の話から抜け出して「未来」に視線を向けられるようになります。

新しい話題に意識が向けば、同じ昔話のループを断ち切れるきっかけに。親も「前向きに外出できるかも」と希望を感じられるかもしれません。

自分の親だからこそストレスに感じることも

実の親との同居は、生活リズムや考え方が近いようでいて、遠慮がないぶん衝突が激しくなりやすいです。

昔のわだかまりや介護問題、経済面の負担などが絡むと、なおさらストレスが増大する場合も。

そんなときは、「自分の親と同居でストレスが溜まった時の解決策」もぜひ読んでみてください。

実親との同居ストレスに関する具体的な事例や心の持ち方をまとめていますので、きっと役立つヒントが見つかるはずです。

会話なしになる前の不満段階で解決が重要

実母との同居では、いきなり会話がゼロになるわけではなく、たいていは「小さな不満が積み重なる」ことで少しずつ口を利かなくなっていくケースが多いです。

たとえば、毎日の生活リズムやお金の使い方でモヤモヤを抱えたり、同じ話を繰り返し聞かされてイライラしたりといった不満がくすぶり続け、それを放置しているうちに会話が激減していきます。

しかし、不満段階のうちに原因を話し合い、解決策を見つけることができれば、無言状態に陥るのを防ぎやすくなります。

具体的には、生活のペースをすり合わせる、役割分担を見直す、家計負担の割合を明確にするなど、気になっていることをテーブルに載せて一緒に考えるのが大切です。

あえて言いづらいことも早めに伝えておくことで、大きな衝突や破綻を回避できる場合もあります。

このように、まだ会話が完全に途絶えていない段階でのアクションは、思っている以上に効果的です。

些細な不満であっても後回しにせず、「今のうちに解決しておこう」という意識を持つことで、将来的な会話不足や喧嘩のループを防ぎ、より安定した同居生活を送ることができるでしょう。

まとめ|実母と同居したら会話なしになった

最後に、「実母と同居したら会話がなくなる原因」のポイントや、上で紹介した実例・解決策を簡潔にまとめました。

原因にはコミュニケーション不足や価値観の違い、干渉、過去のわだかまり、介護や経済面の負担などが絡むこともあります。

以下のリストを参考に、まずはできそうな対策から取り入れてみましょう。

この記事のまとめ
  • すべてに真面目に付き合わないで「流す」余裕を持つ
  • 話題がループするときは途中で話題をそらしてリセット
  • 距離を取ることで会話ストレスを軽減できることも多い
  • 過去の話を繰り返すなら未来の予定を提案してみる
  • 反論するほど相手の主張がエンドレスになる傾向がある
  • 価値観や生活リズムの違いは言葉にして確認し合う
  • 親の口出しは「ある程度はスルーする」姿勢が大切
  • 可能なら別室や外出で1人時間を確保してクールダウン
  • 経済面や介護の負担は早めにルール化するのがおすすめ
  • コミュニケーション不足は双方から意識的に改善を
  • 過去のわだかまりを話し合うなら専門家の助けも検討
  • お互いが“改善したい”気持ちを共有することから始める
  • 将来の計画を一緒に立てると前向きな話題に変わりやすい
  • イライラしたらいったん撤退して深呼吸する
  • 完璧に解決できなくても「ほどほどで良し」と考える

会話がなくなったり、ついケンカ腰になったりするのは、あなただけの問題ではありません。

まずは「意見をぶつけない工夫」「話をスルーするテクニック」など、簡単に取り入れられる方法から試してみましょう。

上手に折り合いをつけていくことが、長い目で見たときの自分の心の安定につながります。

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この記事を書いた人

「みなさんの元気な暮らしを全力で応援します!」
はじめまして、高齢者の暮らしを支える応援団長です。
ちょっとした悩みや困りごとに寄り添うサポートします。
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