定年後にテレビばかり見てる|原因を理解して外へ連れだす方法

この記事は、定年後にテレビばかりになってしまい困っている人に向けて書いています。

定年退職後の自由な時間を手に入れたはずが、気づけばテレビが相棒という方は意外と多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、定年後にテレビばかりの生活から抜け出すためのヒントやアイデアを、心理的な背景や具体的な行動例とともにご紹介します。

この記事のポイント
  • 定年後にテレビばかりになる原因
  • テレビ以外で気を付けなくてはいけないこと
  • テレビばかりを脱却させる|パートナー編
  • テレビばかりを脱却させる|親編

読み終わるころには、きっと次の一歩を踏み出す勇気が湧いてきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

定年後にテレビばかりになっている原因

定年後に急にテレビばかりの毎日になってしまう背景には、時間の使い方がわからなくなったり、社会とのつながりが希薄になったりしていることが考えられます。

実際、国民生活時間調査2020年(※コロナ禍のデータ)では在宅時間が増加し、テレビ視聴時間も増えていますが、これはコロナ禍という特殊な状況を反映している面も大きいです。とはいえ、ただ「テレビを見るのをやめなよ」と無理に注意しても逆効果になりがちです。

まずはどうしてテレビ中心の生活になっているのか、その原因を把握することが大切です。原因をしっかり理解できれば、本人も周囲も対策を立てやすくなりますし、新しいアクティビティへの一歩を踏み出すきっかけづくりが可能になります。

  • テレビばかり見る老人の心理
  • テレビばかり見てるとどうなる
  • テレビばかり見て育った人は注意
  • 他にも定年後にしてはいけないことを紹介

テレビばかり見る老人の心理

定年を迎えた途端、時間を持て余してしまう方は多いです。

会社員時代には仕事そのものや社内行事が趣味代わりになっていたのに、退職してその「居場所」を失うと何をしていいか分からなくなる心理が働きます。

また、もともと無趣味な場合は、手っ取り早く孤独感を和らげられるテレビに意識が向きがちです。

さらに、定年後の生活プランを描けないまま引退すると、自分を受け入れてくれる環境がテレビの中しかないと感じるケースもあります。

こうした要因が重なり、リモコンを握って番組を流しっぱなしにしてしまうのは意外と自然な流れなのです。

テレビばかり見てるとどうなる

テレビ視聴時間が長くなると、体を動かす機会が減ることはもちろんですが、精神面でも新鮮な刺激を得にくくなります。

自宅にこもりがちになると外の世界との接点が少なくなり、人間関係が狭まる可能性があります。

さらに、テレビばかり見てしまう日々を続けると、生活リズムが乱れやすい点にも注意が必要です。

朝から晩まで同じ場所に座りっぱなしだと、自分でも気づかないうちに気力が落ち込みやすくなります。

テレビ番組は面白い情報を届けてくれますが、ずっと受け身で過ごす生活が長引くのは、心身共に活力を失う原因になりかねません。

テレビばかり見て育った人は注意

幼少期からテレビをつけっぱなしにする習慣がある方は、定年後も同じスタイルを維持しやすい傾向があります。

小さい頃から“なんとなく流れているテレビ”に慣れていると、静かな環境に落ち着かなかったり、常に音や映像の刺激を求めてしまうのです。

特に、リモコンさえ握れば簡単にエンタメが楽しめる状況は便利な一方で、自分で何かを始めようという意欲を削ぎやすいデメリットがあります。

定年後に「暇だから」とテレビ中心の日々になりやすい方は、この長年の習慣が抜け切らないパターンも多いので、意識的に生活リズムを変える工夫が必要です。

他にも定年後にしてはいけないことを紹介

実はテレビばかり見る生活以外にも、定年後の過ごし方として避けたいパターンがあります。

たとえば過度な昼寝や暴飲暴食、長時間のネットサーフィンなども同様で、いずれも気づけば一日が終わっていたという事態に陥りやすいです。

これらの行動は退職後の“自由になった時間”を埋めるために無意識に行われがちですが、続けていくと心身の健康を損ねたり、社会とのつながりを失う恐れがあります。

大切なのは、突然すべてを止めるのではなく「つい時間を浪費してしまう原因」を把握したうえで、少しずつ新しい刺激や人との交流を取り入れる工夫をすることです。

定年後にテレビばかり生活を脱却させる|パートナー編

パートナーが退職後にテレビから離れられなくなってしまったら、まずは強制的にリモコンを取り上げるのではなく、一緒にできることを探るところから始めましょう。

相手が“怒られた”と感じると逆効果になり、なおさらテレビに逃げ込んでしまいます。

そこで大切なのは、パートナーが「これならやってみたい」と思えるような提案を根気よくすることです。

何か新しいことに挑戦したとき、一緒に成功体験を分かち合えれば、テレビ以外の世界に目が向きやすくなります。相手への思いやりを忘れずに、生活習慣の変化を楽しめるよう促していきましょう。

  • 一緒に楽しめる趣味を見つける
  • 運動する重要性を理解してもらう
  • ペットを飼うのも気分転換になる
  • 旅行の計画を立てる

一緒に楽しめる趣味を見つける


誰かに誘われると、思いのほかすんなり腰を上げてくれる人は多いです。

例えば家庭菜園やDIY、ウォーキングなど、自分ひとりでは始めにくくてもパートナーとなら楽しく挑戦できそうだと感じやすくなります。

相手の興味を無視して「これやって!」ではなく、二人でじっくり選べるよう情報を集めてみると意外な趣味が見つかることも。

趣味を共有するメリットは、夫婦間の会話も増えてお互いに新鮮な刺激を得られる点です。共通の話題が生まれると、自然とテレビに向く時間が減っていくのはうれしい副産物になります。

運動する重要性を理解してもらう

定年後は健康面を意識しないと、ついつい運動不足に陥りがちです。

テレビの前にずっと座っていると血行が悪くなりやすいですし、筋力の低下も進みかねません。

そんなときは「体を動かすと気分転換になるよ」「医者に運動を勧められたから一緒にやらない?」といった形で無理なく誘ってみてください。いきなりマラソンを提案するとハードルが高いですが、散歩や軽いヨガなどがスタートしやすいです。

特にウォーキングは天気や景色の変化も楽しめますし、距離を伸ばす楽しみもあるので、テレビ漬けの毎日から脱するきっかけとしては最適です。

ペットを飼うのも気分転換になる

動物との生活は想像以上に癒やしを与えてくれます。

毎日の世話や散歩が必要なペットなら、自然とテレビ前から離れる機会が増えるのがポイントです。

特に犬の場合は外へ連れ出すことが日課になるため、散歩中に地域の人と挨拶を交わしたり、自然の景色を楽しんだりと新しい刺激が生まれます。

ただし責任を持って飼えるかどうか、パートナーとしっかり話し合うことが大前提です。

ペットを迎える決断は軽々しくすべきではありませんが、もし環境が整うならば“生き物がいる暮らし”がテレビ漬け生活を和らげてくれる可能性は大いにあります。

旅行の計画を立てる

いつでも家にいられる定年後こそ、旅行のチャンスを増やしてみるのもおすすめです。

行きたい場所を一緒にリサーチしたり、移動手段や宿泊先を選んだりと、旅行前から楽しめる工程がいっぱいです。近場の温泉や日帰り旅でも「どんなお土産を買おうか」といった話題で盛り上がりますし、目的地に着けば景色やご当地グルメなど、テレビにはない生きた感動が味わえます。

旅行の日程を決めれば自然とスケジュールにメリハリがついて、テレビだけに依存しない生活サイクルが作りやすくなるはずです。

高齢者と一緒にドライブ旅行へ行くには、乗りやすい車を知っておくと便利ですよ。

定年後にテレビばかりの生活を脱却させる|親編

親世代がテレビばかりになっていると感じたら、まずは子どもがうまくきっかけを作ってあげることが有効です。

ただし高齢の親に対しても、強く言いすぎると「うるさい」と耳を塞がれてしまう場合があるので注意しましょう。そのためにはさりげなく誘う、興味を引くグッズを届けるといった工夫が欠かせません。

定年後、家でじっとしていても楽しいことが見つからなければ退屈を紛らわすためにテレビに頼ってしまうのは自然な流れです。だからこそ子どもが一声かけるだけでも世界が広がる可能性があります。

  • 買い物に着いてきてもらう
  • 興味ありそうな雑誌や本を置いておく
  • マッチングアプリを薦める荒技も
  • 昔の友人と連絡を取るきっかけを作る

買い物に着いてきてもらう

「ちょっと荷物が多くて大変だから手伝ってほしいな」など、親が自分の役に立てると思える形で買い物に誘うと意外と喜んでついてきてくれます。

デパートやスーパーでのウィンドウショッピングは新しい発見が多く、家にこもりきりの生活から抜け出すきっかけになりやすいです。

また、買い物先で昔の知り合いに会うことがあるかもしれませんし、好みの品を見つけて趣味の幅が広がることもあります。

無理に「歩け」と命令するよりも、何かしらの理由づけをして自然と体を動かせる機会を増やすアプローチが大切です。

興味ありそうな雑誌や本を置いておく

親が好きそうな料理雑誌や旅雑誌を目につく場所にさりげなく置いておくと、「なんだろう?」と手に取ってみることがあります。

すると、そこから旅先の候補や新しいレシピに興味を抱いてくれるかもしれません。意外に効果的なのは、高級旅館や絶景スポットを特集した雑誌など、写真が綺麗な媒体を選ぶことです。

視覚的なインパクトがあると、テレビを消してじっくり眺めたくなるきっかけになります。あくまでも押し付けがましくならないよう、選択肢として置いておく程度にとどめるのがコツです。

マッチングアプリを薦める荒技も

やや大胆な作戦ですが、定年後に新しい知り合いを求めている親には、シニア向けのマッチングアプリを紹介するのも一つの方法です。

仲間や友達、場合によっては恋人探しなど、人と繋がりたい気持ちが実はあるけれど行動に移せない方も多いです。アプリを通じて話の合う相手が見つかると、家にいるだけでは得られない刺激が増えてテレビを見ている時間も自然と減るかもしれません。

操作方法のサポートが必要な場合もあるので、最初は一緒に見守りながら安全に使えるよう注意点を伝えてあげてください。

昔の友人と連絡を取るきっかけを作る


定年後に疎遠になってしまった友人や元同僚と、何かの機会に連絡を取り合うのは大きな刺激になります。

たとえば「同窓会のお知らせを一緒に書こうよ」や「昔の写真を整理していたら懐かしい人を思い出した」といった形で話を切り出すと、相手も懐かしい気持ちとともに行動意欲がわいてくるかもしれません。

久々に連絡を取ってみると近況報告や新しい趣味の話題で盛り上がり、自然と外出や再会の予定が立って、いつまでもテレビだけ見ている状況から抜け出すきっかけをつかむ可能性が高まります。

定年後を楽しんでる人は何してる?事例を紹介

実際に定年後を満喫している方々は、何かしらの形で“自分を活かす場”や“人との繋がり”を見つけています。

テレビを見るのが完全に悪いというわけではありませんが、受動的な時間を減らして能動的なアクティビティを増やすと、日々に張り合いが出るのは間違いありません。

楽しそうに暮らすシニアは、家庭菜園やボランティアなど、人と関わったり自然に触れたりできることを積極的に選んでいるのが特徴です。

ここからは、そんな生き生きとした事例をいくつかご紹介します。何かピンとくるものがあれば、ぜひご自身や周りの方にも提案してみてください。

  • 家庭菜園や農業を楽しむ
  • ボランティアに参加
  • 国内旅行に積極的に出かける
  • 趣味の教室で仲間づくりをする
  • まとめ|定年後にテレビばかりの生活を改善する

家庭菜園や農業を楽しむ


定年後に家庭菜園や小さな農地を借りて野菜作りに挑戦する人は少なくありません。

自分で育てた作物が収穫できると達成感もひとしおですし、新鮮な食材が食卓を彩るのも楽しみの一つです。

土に触れながら日光を浴びる作業は、身体を動かす機会にもなり、自然と健康的な生活リズムができあがります。さらに、地域の農業サークルや直売所などと繋がりが生まれるケースもあり、孤立しがちな定年後に新たな交流をもたらしてくれます。

何から始めてよいかわからない場合は、自治体の体験農園を探すのがおすすめです。

ボランティアに参加

地域のボランティアやNPO活動などに参加するのも、定年後を充実させる方法の一つです。

公園の清掃や子ども向けの読み聞かせ、災害支援の下準備など、探してみると身近な場所でできることは意外に多いです。

ボランティアを通じて同世代の仲間や若い人との交流が増えれば、自分も社会の役に立っているという実感を得やすくなります。

定年後にテレビを見ているだけの生活と比べ、様々な人と接する場面が増えるので、新たな発見や楽しみを見つけられるチャンスがぐっと広がります。

国内旅行に積極的に出かける

「いつか行きたい」と思っていた場所にどんどん足を運ぶのも、定年後ならではの楽しみ方です。

仕事があるうちは時間調整が難しい遠出も、リタイア後であれば平日を活用して混雑を避けて旅に行けるメリットがあります。

観光地でしか味わえないご当地グルメやイベントを堪能すると、日常生活では得られない刺激がたくさんあります。

帰宅後も旅先の話を家族や友人に共有することで会話の幅が広がり、自然とテレビから離れたコミュニケーションを生むきっかけにもなります。

趣味の教室で仲間づくりをする

地域の公民館やカルチャースクールでは、絵画や手芸、フラダンスなどさまざまな教室が開かれています。

これまで興味がなかった分野でも、試しに一度体験してみると意外とハマる場合があるものです。新しい趣味を始めると、同じ目的を持った仲間と知り合えるメリットが大きいです。

仲間と意見交換や作品を見せ合う過程は楽しく、テレビの前に座っているだけでは味わえない充実感を得ることができます。ちょっとした外出も習慣化されれば、暮らしのリズムにメリハリができて毎日が活気づきます。


まとめ|定年後にテレビばかりの生活を改善する

定年後は仕事の縛りがなくなり、自分らしく過ごせる反面、意識しないとテレビに偏りがちです。

原因を理解しつつ、新しい趣味や運動、交流の場を取り入れることで、自宅だけに閉じこもらない豊かなシニアライフへ繋げられます。

この記事のまとめ
  • まずは原因を把握して焦らず対策を考える
  • 押しつけは逆効果なので気持ちを尊重する
  • 興味を引く趣味を一緒に探してみる
  • 運動不足を意識して散歩や体操を始める
  • ペットとの暮らしで外出機会を作る
  • 小旅行や温泉など定期的に計画してみる
  • 買い物のお供をお願いして体を動かす
  • 雑誌や本で知的好奇心をくすぐる
  • シニア向けマッチングアプリの検討もあり
  • 昔の友人と再会のきっかけを作る
  • 家庭菜園で土に触れ心身をリフレッシュ
  • ボランティア活動で仲間や社会と繋がる
  • 国内旅行でご当地グルメを堪能する
  • 習い事や教室で新しい交流を見つける
  • 無理なく少しずつテレビ以外の世界へ踏み出す

無理なく一歩を踏み出し、毎日を少しずつ変化させていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「みなさんの元気な暮らしを全力で応援します!」
はじめまして、高齢者の暮らしを支える応援団長です。
ちょっとした悩みや困りごとに寄り添うサポートします。
笑顔あふれる毎日を届けるための応援していきます!!

目次